はじめに
介護の現場を10年以上経験する現役STです。
私は日々、家族や利用者が抱える「専業主婦の老後資金」や「扶養内パートの将来資金不足」の不安を見てきました。
まず年金だけで生活費や介護施設費、葬儀費用をまかなえるか。心配する方はとても多いです。
さらに、専業主婦や扶養内パートは収入が限られます。そのため、貯蓄や投資に回せる余裕が少ないのが現実です(日本FP協会、2025)。
私自身も、親の介護施設費用を知ったときに強く感じました。「年金だけでは将来、施設に入れないかもしれない」と。実際に国民年金しかない場合、どの施設でも赤字になるケースがほとんどです。
こうした現実を前にすると、漠然とした不安だけでは安心できません。
そこで今回は、少額でも無理なく始められる専業主婦の老後資金を増やす5つの工夫を紹介します。
専業主婦の老後資金が足りなくなる理由
まず、扶養内パートや専業主婦は収入制約があります。そのため、貯蓄や投資は後回しになりがちです。さらに教育費など家庭の支出が優先されます。
一方で、自分の老後資金はつい後回しになる傾向があります。
加えて、介護施設費用や医療費、葬儀費用など。突発的支出を考えると、年金だけでは不足する可能性が高いのです(厚生労働省、2025)。
だからこそ、私の現場経験からも「早めの準備が安心につながる」と強く感じています。

専業主婦でもできる老後資金を増やす5つの工夫
1. 公的年金を確認する
まずは、自分の年金受給額を把握しましょう。
年金定期便を確認すると、将来の受給額がおおよそ分かります(日本年金機構、2025)。
2. iDeCoで積み立て
iDeCoは少額から始められ、節税効果もあります。
しかも、専業主婦や扶養内パートでも加入できる場合があるのです(日本年金機構、2025)。
そのため、生活費に無理なく月1万円程度積み立てれば、将来資金を増やせます。
3. つみたてNISAで長期資産形成
一方でつみたてNISAは長期投資に適した制度です。
少額でリスクを抑えつつ、コツコツ資産を育てられます(日本FP協会、2025)。
ただし、無理なく続けられる商品を選ぶことが大切です。
4. 保険の見直し
また保険の見直しも効果的です。
必要以上の保障は避け、老後に必要な分だけに絞りましょう。学資保険は便利ですが、赤字時に取り崩さない工夫も必要です(日本FP協会、2025)。
5. 扶養・社会保険の活用
最後に、扶養や社会保険の仕組みを理解して活用しましょう。
扶養内パートの場合、手取りと社会保険料のバランスが重要です。
余裕があれば、社会保険加入で年金を増やせます。ただし、無理なく続けられる範囲で工夫することが大切です(国税庁、2025)。

まとめ
現役STとして見てきた経験からも、老後資金の準備は「なんとなく不安」だけでは不十分です。
だからこそ、まず現状を把握し、年金や積立、保険で計画を立てましょう。
備えあれば憂いなし。計画的な資金準備で、単身世帯の赤字も防げます。
さらに具体的な準備方法は
👉【扶養内パート 老後資金|少額積立で安心を作る4つのステップ】で紹介しています。

参考文献
- 日本FP協会 (2025) 「FPが教える!老後資金のための資産形成術」 https://www.jafp.or.jp/
- 国税庁 (2025) 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の記入例」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1195.htm
- iDeCo公式サイト|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】