はじめに
「親の介護で仕事を辞めたら、失業保険はもらえるの?」
介護が始まると、
- 通院の付き添い
- 急な呼び出し
- 仕事との両立の難しさ
などから、「もう辞めるしかないかも…」と悩む方は少なくありません。
実際、私も介護施設で長く働く中で、
介護離職を選ばざるを得なかったご家族を何人も見てきました。
結論から言うと、
介護を理由に退職した場合でも、
失業保険(雇用保険の基本手当)を受給できる可能性があります。
さらに、
条件によっては「特定理由離職者」として扱われ、
給付制限が緩和されることもあります。
また、
- 介護休業給付
- 時短勤務制度
- 再就職手当
など、「辞める前」に確認したい制度もあります。
この記事では、
介護離職を考えたときに知っておきたい制度をわかりやすく解説します。

まず確認したい|仕事を辞める前のポイント
介護を理由に退職する場合、
「辞めたあと」より、
「辞める前」の準備が大切です。
特に確認したいのが、
- 会社の制度
- ハローワークへの相談
- 退職理由の扱い です。
退職前に確認したいこと
☑ 離職票に「家族の介護」が反映されるか
☑ ハローワークへ事前相談したか
☑ 介護状況を説明できる資料があるか
介護理由での退職は、
通常の自己都合退職とは扱いが変わる場合があります。
迷ったら、まずハローワークへ相談してみましょう。
介護離職しても失業保険はもらえる?
結論から言うと、
介護を理由に退職した場合でも、失業保険を受給できる可能性があります。
ただし、
- 通常の自己都合退職
- やむを得ない事情がある退職
のどちらとして扱われるかで、給付条件が変わることがあります。
「特定理由離職者」に該当するかがポイント
介護を理由に退職する場合、
「特定理由離職者」として認められるケースがあります。
これは、自己都合退職ではあるものの、
「やむを得ない事情があった」と判断される人のことです。
たとえば
・親の介護が急に必要になった
・仕事との両立が難しくなった
・家族の協力が得られなかった
こうした場合、
通常より早く失業保険を受け取れることがあります。
だからこそ、
退職前にハローワークへ相談しておくこと
がとても大切です。
自己都合退職と特定理由離職者の違い
| 項目 | 自己都合退職 | 特定理由離職者 |
|---|---|---|
| 給付制限 | 原則あり | 緩和される場合あり |
| 必要書類 | 基本書類のみ | 介護理由の証明が必要 |
| 相談タイミング | 退職後でも可 | 退職前が重要 |
※制度は変更されることがあるため、最新情報はハローワークで確認しましょう。
介護離職を防ぐために使える制度
「辞める前提」で考えてしまいがちですが、
実は「仕事を辞めずに介護を続ける制度」もあります。

介護休業制度
要介護状態の家族1人につき、
最大93日まで介護休業を取得できます
(3回まで分割OK)
さらに、
条件を満たせば
介護休業給付金
も支給されます。
給付額は休業前賃金の約67%が目安です。
「いったん休んで考える」
この選択肢を持つだけでも、気持ちはかなり変わります。
詳しくは、
🔗厚生労働省の「介護休業制度特設サイト」も参考になります。
🔗 給付額や条件については、厚生労働省の「介護休業給付Q&A」も確認しておきましょう。
時短勤務や柔軟な働き方
会社によっては
・時短勤務
・時差出勤
・在宅勤務
・時間単位の有給取得
などが使えることもあります。
特に、
親の通院付き添い
ケアマネとの面談
急な対応
が必要なとき、大きな助けになります。
まずは
会社の就業規則や人事担当に相談することが大切です。
介護離職を防ぐ制度一覧
| 制度 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 介護休業 | 最大93日休める | 給付金あり |
| 時短勤務 | 働き方を調整できる | 会社制度の確認が必要 |
| 再就職手当 | 早期再就職で支給 | 最大70%の可能性 |
再就職手当も確認しておこう
もし退職後に早く再就職が決まった場合、
再就職手当
を受け取れることがあります。
これは、
失業保険の受給中に再就職した人向けの制度です。
条件を満たせば、基本手当の最大70%が支給されることもあります。
「一度辞めたら終わり」ではなく、
次につなげる制度もあることを知っておきましょう。
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🔗【無料】介護費用シミュレーション|要介護度別・施設別の費用と年金目安
→ 介護にどれくらいお金がかかるのかを知ると、
退職する・しないの判断がしやすくなります。
→ 介護費用が不安な方へ。
使える制度を先に知っておくことで、選択肢が広がります。
まとめ
介護は突然始まることも多く、
「もう仕事を辞めるしかない」と思い詰めてしまう方も少なくありません。
でも実際には、辞める前に知っておきたい制度があります。
・失業保険
・介護休業制度
・再就職手当
などです。
私自身、「もっと早く知っていれば…」
と後悔されるご家族を何人も見てきました。
だからこそ大切なのは、
一人で抱え込まず、まず相談することです。
「仕事か介護か」ではなく、
「どうすれば両立できるか」
という視点を持つことで、選べる道は大きく変わります。


