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インフルエンザが重症化しやすい高齢者へ。“唾液力”で守る冬の口ケア

冬の乾燥対策をする高齢者と家族。加湿器や温かい飲み物でのどを守る様子を描いたやさしいフラットイラスト。 話す食べる相談室
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はじめに

冬になると、施設の空気は一気に乾きます。
朝のフロアで「おはようございます」と声をかけても、
返事がかすれて出にくい方や、痰がからんで咳き込む方が増えてきます。

暖房のぬくもりの裏で、“乾燥”が確実に進んでいるのを感じます。
そんなとき、私はふと思います。
「加湿器より先に、口の中が乾いていないかな」と。

乾燥は肌だけでなく、口の中やのどにも影響します。
特に高齢者では、唾液の量が減ることでウイルスが入りやすくなり、感染が重症化しやすい傾向があります。

冬の室内で高齢の母と娘が湯気の立つお茶を飲みながら談笑している様子。乾燥する季節の水分補給をテーマにしたやさしいフラットイラスト。

高齢者がインフルエンザで重症化しやすい理由

高齢者は体力や免疫の低下に加えて、かむ・飲み込む・話すといった口腔機能も衰えやすくなります。

そこに冬の乾燥が加わると、唾液が減り、**体を守る“バリア機能”**が弱まります。

唾液には、ウイルスの侵入を防ぐ**抗菌成分(IgAやリゾチーム)**が含まれています。
その唾液が減ると、ウイルスが粘膜にくっつきやすくなり、感染の入り口を作ってしまいます。
さらに洗浄作用も弱まるため、口の中に細菌が残りやすくなるのです。

現場でも、冬になると「水分をあまり摂らない」「口臭が強くなる」方が増えます。
唾液の減少で洗浄作用が弱まり、細菌が残りやすくなるためです。


唾液を守る=感染を防ぐ!家庭でできる3つのケア

①「あいうえお体操」で唾液腺を刺激

たとえば、食事前や入浴前など、生活の中で口を大きく動かすだけでも唾液腺が刺激されます。
「あ・い・う・え・お」と声を出したり、口の形を作ったりするだけでもOKです。

この体操は、唾液分泌を促し、口腔機能の維持にも役立ちます。
さらに口角を上げて表情筋をしっかり使うことで、血流も良くなります。


②水分は“ゼリーやスープ”でとる

しかし、寒くなると水を飲む量がぐっと減ります。
無理にお茶や水をすすめても、「のどが乾いていない」と拒否されることも多いですよね。

そんなときは、スープや経口補水液、ゼリータイプがおすすめです。
むせやすい方でも摂りやすく、口の中をやさしく潤してくれます。

おすすめ商品3選

商品名特徴おすすめの方
明治アクアサポートゼリー常温保存OK・やさしい口当たり・むせにくい水分を嫌がる高齢者・飲み込みに不安がある方
ニュートリー アイソトニックゼリー電解質入り・脱水対策・ほんのり甘い味乾燥や発熱がある方・脱水が心配な方
栄養支援スープ(介護食)温かく飲める・栄養補給にも使える食が細い方・寒い日の水分+栄養補給に

 

明治アクアサポートゼリー

むせにくいゼリータイプの水分補給。常温保存でき、冬の補水習慣に◎
💡まず試したい方は1本売りから。


ニュートリー アイソトニックゼリー

電解質入りで体に残りやすく、発熱時や脱水予防におすすめ。

栄養支援スープ

水分と栄養を一緒にとれる冬向けスープ。食欲が落ちたときの一杯に

③ 寝ている間の“口の中”を守る

寝たきりの方や口呼吸の方では、夜間に口腔内が乾燥して痰が付着し、
口臭や咳き込みの原因になることがあります。

このような場合は、口腔保湿ジェルを使うと、乾燥痰や不快感がやわらぐことが多いです。
朝の「のどのつっかかり」も軽くなる印象があります。

特に注意したいのは、「食べていない=誤嚥しない」という思い込みです。
実は、唾液や痰に含まれる細菌が気道に流れ込むだけでも誤嚥性肺炎は起こり得ます。

口の中が乾いて汚れているほど、肺炎のリスクは高まります。
そのため「寝る前の口腔ケア」や「保湿ジェルでうるおいを保つこと」は、
**“食べなくても誤嚥を防ぐケア”**なのです。

おすすめ商品2選


ピジョン  クリンスマイル 口腔保湿ジェル

口の中の乾燥対策に定番のジェルタイプ。香料・着色料無添加で刺激が少なく、寝る前の保湿にも◎
スッキリとした使用感で、介護現場でも広く使われています。


オーラルプラス  口腔保湿ジェル うるおいキープ

ヒアルロン酸+コラーゲン配合で、うるおいを長時間キープ。
乾燥が強い冬や、夜間口呼吸がある方におすすめです。

加湿も大切。でも“口の中の潤い”も忘れずに

もちろん、部屋の加湿はインフルエンザ予防の基本です。
けれども、室内が潤っていても、口の中が乾いていたら意味がありません。

外からの加湿と、口の中の保湿をセットで意識することが、冬の感染対策のポイントです。
また、私自身も、寒い日は「暖房+加湿器+マスク+換気」を心がけています。
乾燥は感染だけでなく、声や食事にも影響します。


まとめ

乾燥する冬、高齢者は唾液が減りやすく、
それがインフルエンザや肺炎の重症化リスクを高めます。

✅ 口を動かす(体操)
✅ 水分を摂る(ゼリーやスープで)
✅ 口を潤す(保湿ジェルで)

だからこそ、食べていなくても、口の中は常に動かすことが大切です。
“口を眠らせないケア”が、冬の感染を防ぐ第一歩になります。


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湯気の立つマグカップと加湿器が置かれた冬の室内テーブル。乾燥対策を終えた後の落ち着いた雰囲気を表すフラットデザインのイラスト。

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